富士山南東消防本部

三島市、裾野市、長泉町
地域住民の安全・安心を守ります

お知らせ

  • 2022.01/24

    消防行事

    裾野市の国指定重要文化財にて消防訓練を実施しました

1月21日に裾野市中央公園の敷地内に位置し、国指定重要文化財である『旧植松家住宅』にて文化財防火デーの一環として、裾野市立西中学校2年部生徒、裾野市文化財保護審議会委員、裾野市教育委員会及び富士山南東消防本部が連携して消防訓練を実施しました。

一斉放水01

文化財防火デーとは、昭和24年1月26日、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺金堂の壁画が焼損したことに基づき、昭和30年から、消防庁と文化庁が1月26日を「文化財防火デー」と定めたものです。このような被害から文化財を守るとともに、国民一般の文化財愛護に関する意識の高揚を図っています。

中学生放水01

今回の消防訓練では、『旧植松家住宅』での火災を想定し、管理人が119番通報をすると共に、管理人の指示のもと、裾野市立西中学校2年部生徒が消火栓を用い、消防隊到着まで初期消火を実施しました。

また、裾野市立西中学校生徒は想定火災の他に、消防職員による消火器の取扱いやポンプ車を用いての放水体験を実施し、普段使用する機会の少ない消火器や消防用ホースの取扱いについて、苦労しながらも熱心に取り組み、知識を高めることができました。

消火器01

 

日本の文化財建造物はその多くが木造であり、美術工芸品についても木や紙又は布等の燃えやすい材質により造られているものが多く、火災により焼損する危険があります。平成31年4月のフランスのノートルダム大聖堂における火災や、令和元年10月の沖縄県那覇市の首里城における火災も踏まえ、文化財等の防火対策が一層推進されています。

 

今回の訓練は、文化財保有者、関係機関、消防署だけではなく、地域住民である裾野市立西中学校生徒と連携・協力することにより、消防車到着までの間に初期消火に努め、文化財を防火するとともに、文化財愛護の意識が高まる有意義な訓練となりました。