2025.01/30
消防行事
NEW国指定重要文化財にて消防訓練を実施しました
文化財防火デーの一環として、1月23日(木)に三島市にある三嶋大社。1月27日(月)に裾野市にある旧植松家住宅で消防訓練を実施しました。
文化財防火デーとは、昭和24年1月26日、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺金堂の壁画が焼損したことに基づき、昭和30年から、消防庁と文化庁が1月26日を「文化財防火デー」と定めたものです。このような被害から文化財を守るとともに、国民一般の文化財愛護に関する意識の高揚を図っています。
三嶋大社では、三嶋大社自衛消防隊、三島市消防団及び三島消防署が連携して消防訓練を実施しました。
今回の消防訓練では、三嶋大社本殿濡縁からの火災を想定し、三嶋大社職員が火災を発見後に119番通報を実施するところから始まりました。自衛消防隊は、通報・避難誘導・初期消火・消防隊の誘導を円滑に行い、三島消防署及び三島市消防団の消防隊が到着するまで消火活動等を行いました。
消防隊は、三嶋大社境内の水利や敷地周辺の水利を用いて、自衛消防隊と合同で放水を行い、同時に三嶋大社境内へ塔体付消防ポンプ自動車を投入、梯上放水を行い、様々な方向から一斉放水することにより、延焼拡大の防止を図ることができました。
旧植松家住宅で行われた消防訓練は、旧植松家住宅での火災を想定し、管理人が119番通報をすると共に、管理人の指示のもと、裾野市内中学生が消火栓を使用し、裾野消防署消防隊到着まで初期消火を実施しました。
また、裾野市内中学生は想定火災の他に、消防職員による消火器の取扱いやポンプ車を用いての放水体験を実施し、普段使用する機会の少ない消火器や消防用ホースの取扱いについて、苦労しながらも熱心に取り組み、知識を高めることができました。
今回の訓練は、文化財保有者、消防署だけではなく、地域住民である裾野市内中学生と連携・協力することにより、消防車到着までの間に初期消火に努め、文化財を防火するとともに、文化財愛護の意識が高まる有意義な訓練となりました。
日本の文化財建造物はその多くが木造であり、美術工芸品についても木や紙又は布等の燃えやすい材質により造られているものが多く、火災により焼損する危険があります。平成31年4月のフランスのノートルダム大聖堂における火災、令和元年10月の沖縄県那覇市の首里城における火災や、令和6年7月の奈良県安堵町の中家住宅における火災を踏まえ、文化財等の防火対策が一層推進されています。
出火防止対策を徹底することはもちろんですが、地域住民と連携・協力し、文化財防火に努めてまいります。
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