2017.06/30
その他情報
台湾消防で三連梯子研修を実施
6月12日(月)~16日(金)の間、台湾内政部消防署訓練センター(台湾国南投縣竹山)にて、台湾消防の研修生47名に対して三連梯子についての研修を実施しました。この研修には、静岡県を代表して、県危機管理部消防保安課、下田消防本部、富士山南東消防本部から各1名の職員が講師として派遣され、当消防本部からは 三島消防署 鈴木雅人 消防士長 が現地へ赴き研修を行いました。
本研修の最終目標は研修生が研修修了後に各所属で三連梯子を指導することができるようになることであったため、三連梯子の構造から基本的な取り扱い、日本での事故事例などを座学で指導し、実技訓練を中心に三連梯子の習熟度を上げることに重きを置いて5日間の指導が実施されました。
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研修を実施した鈴木消防士長のコメント
どの研修生も、非常に熱心に訓練に取り組み最終日の効果確認では感動する完成度の高い技術を見せてもらえた。
また、研修生には本研修修了後に台湾内での三連梯子の統一的な取り扱い方法などを定めた教科書を作ることが任務として与えられていた。そのため、三連梯子の名称から各部の名称の統一などを図る姿が見られ、台湾消防の三連梯子の歴史が作られていく瞬間に立ち会うこともでき大変光栄であった。
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台湾消防の梯子の現状と本研修実施の経緯
内政部消防署訓練センターには4年ほど前に、東京消防庁から寄贈された三連梯子が2器保管されていたが詳細な使用方法が分からずに活用されていませんでした。訓練センター長は台湾に普及している二連梯子より三連梯子の方が有効であるという考えで4,800万元(約2億円)の予算をとり各消防局に2器ずつ三連梯子を配備しました。しかし、基本的な取り扱い方法を学んでいないことから、一部の消防局を除いてこれまで台湾内では普及していませんでした。今年の1月に静岡県の視察団が訓練センターに視察に行った際に、三連梯子基本操法を展示したところ、是非指導者を派遣してい欲しいという訓練センター長の要望により本研修が実現しました。
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