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防炎品を使用しましょう

 わたしたちの身の回りには常に火災の危険が潜んでいます。料理中の天ぷら油、たばこ、たこ足配線等、少しの不注意で火災になり、自分たちが築き上げてきたものが一瞬のうちに灰になってしまいます。

 そのため、日頃から防火に対する意識を高めておくことが大切ですが、万が一火災になってしまっても、防炎品を使用していれば延焼拡大を防ぐことができます。

 防炎品の特徴としては、たばこやライターなどの小さな火に接しても燃え広がりにくく、火を離せば自然に消火する機能があります。防炎品には、消防法で規制されている『防炎物品』と、防炎製品認定委員会が防炎性能等を認定した『防炎製品』があります。

防炎とは

 防炎とは、燃えにくい事象のことを意味しています。繊維などの燃えやすい性質を改良して防炎性能を与えると、マッチやライターを接しても炎が当たった部分が焦げるだけで容易に着火せず、着火しても自己消火性(自ら延焼拡大を停止する性能)により、容易に燃え広がることはありません。こうした性能を「防炎性能」といいます。

防炎物品

 不特定多数の人が出入りする施設・建築物や高層建築物などで使用されるカーテンやじゅうたん等は、防炎性能を持つ『防炎物品』の使用が義務づけられており、それらには「防炎」の表示をつけることになっています。

防炎物品の使用が義務付けられている対象物

1項

イ 劇場、映画館、演芸場又は観覧場
ロ 公会堂又は集会場

 2項

イ キャバレー、カフェー、ナイトクラブその他これらに類するもの
ロ 遊技場又はダンスホール
ハ 性風俗関連特殊営業を営む店舗等
ニ カラオケボックス等
 3項 イ 待合、料理店その他これらに類するもの
ロ 飲食店
 4項   百貨店、マーケットその他の物品販売業を営む店舗又は展示場
 5項 イ 旅館、ホテル、宿泊所その他これらに類するもの
6項  イ 病院、診療所又は助産所
ロ 老人短期入所施設、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム等
ハ 老人デイサービスセンター、老人福祉センター、保育所等
ニ 幼稚園又は特別支援学校
9項  イ 公衆浴場のうち、蒸気浴場、熱気浴場その他これらに類するもの
16項

イ 複合用途防火対象物のうち、その一部が1項から4項まで、5項イ、6項又は9項イに掲げる防火対象物の用途に供されているもの

 

  高層建築物(高さ31m以上、概ね11階以上)

無題

 

 

防炎物品のラベル

 

防炎製品

 消防法上、防炎製品を使用することを義務付けていませんが、防炎製品の中には、パジャマ、エプロン、布団、自動車のボディカバー等があり、それらを使用することにより火災による被害を防ぐことができます。

無題

 

 

 

防炎製品のラベル

防炎品奏功事例

平成23年 大阪府

 病院において入院患者がベッド上でたばこを吸い、火種が掛布団に落下したことに気付かず就寝したため出火したが、掛布団カバーは防炎品を使用していたため、若干の焼損はあったが延焼拡大することなく看護師の初期消火で鎮火した。

平成24年 神奈川県

 共同住宅内において、キッチン床面のキッチンマット上にたばこの火種が落下したことに気付かず外出し出火したが、キッチンマット近くのカーテンが防炎性能を有していたため、延焼拡大せずに燃え止まった。

平成25年 東京都

 一般住宅において家人留守中に、車庫内の車のボディカバーに何者かが放火、帰宅後にボディカバーに2箇所焦げた跡があるのを発見した。ボディカバーが防炎製品であったので延焼拡大には至らなかった。

平成26年 静岡県

 一般住宅において家人留守中に、居間の掃き出し窓近くの可燃物に放火され、ガラスの下が受熱により破損し屋内のレースカーテンに燃え移った。レースカーテンと遮光カー テンが閉め切った状態であったが、遮光カーテンが防炎品を使用していたことから延焼拡大せずに自然鎮火したもの。

防炎品燃焼実験映像

公益社団法人 日本防炎協会 防炎チャンネル

関連リンク

公益社団法人 日本防炎協会

総務省消防庁 住宅防火関係

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 富士山南東消防本部 予防課
   TEL.055-972-5802

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